S-Collection株式会社も注目!チケット2次流通市場の「いま」と東京オリンピックに向けた「これから」(2)
チケット2次流通市場の残された課題と今後の取り組み
前回「チケット2次流通市場の「いま」と東京オリンピックに向けた「これから」(1)」ではチケット売買ネットサービス「チケキャン」の終了の原因と背景をみてきました。
営利目的のチケット転売業者に利用されていたことが問題としてあげましたが、根本的に営利目的の転売がなくならない限り、高額転売問題はなくなりません。
問題は転売自体ではなく、高額転売の仕組みが存在することであるため、今後は定価で売買される仕組みと適切な価格設定が求められています。
実際に一部のイベントやコンサートでは、サービス利用者同士で公式にチケットを売買できたり、人気に応じてチケットに価格差をつけたりする動きがあります。
今回は「いま」と「これから」のチケット2次流通業界の動向に注目します。
定価でチケットを売買する取り組み
2017年6月に「チケトレ」という音楽業界の公式チケット取引サイトがオープンしました。「チケトレ」は日本音楽制作者連盟などの団体や協会が、チケット販売会社ぴあに運営を委託し、サービス利用者同士がオンライン上でチケットを取引できるようになっています。
このサービスは定価でのチケットの取引が前提で、イベント開催10日前までの紙チケットが対象です。また、出品者と購入者に10%の取引手数料がかかります。
「チケトレ」上では公正な取引ができるため、不正な転売から利用者を守ることができます。そのため、より便利で柔軟にチケットが取引できる場になっていくことが期待されています。
2020年東京オリンピックに向けたチケット2次流通業界の取り組み
2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けてチケットの高額転売規制の強化は着実に進んでいます。
具体的な取り組みは以下の3点です。
1.観戦チケットを転売できる公式販売サイトの運用
2.ネット上で監視チームを発足し、不正な売買に対するチェック機能の強化
3.空席防止のため一般チケットだけでなくスポンサー向けチケットの回収と再販売の実施
S-Collection株式会社の「WEBチケ」は大規模イベントの開催などの実績も有し、多くのお客さまにご満足いただいております。
今後もお客さまにご満足いただけるよう、適正な価格のチケット売買ができる仕組みを運用していきます。